千葉の北西部エリアといえばディズニーランドや幕張メッセ。この2つが全国敵に知られている観光スポットです。でもわざわざ千葉に来て、その2つだけを巡っておしまいにするのは余りにもありきたりではありませんか？
そこで千葉の北西部エリアに住む人だけが知っている、マイナーだけど話題に出来る、絶景・穴場・心霊スポットをあなたに教えてあげます。
東京駅からたった20分の超絶景・大海原スレスレを走る京葉線
東京駅かと蘇我駅を結ぶ京葉線。ディズニーランドや幕張メッセへ行く電車として知られています。夢の国やイベントへの思いに期待を膨らませるのもいいですが、途中の車窓も少し注意して見てみしょう。
蘇我方面の下り電車で新浦安駅を出てすぐのポイント。次の市川塩浜駅までの区間、海側を見てみましょう。すると突然埋め立て地が途切れ、大海原が足元にまで迫るのです。遠くを見ても視界を遮る防波堤もなく陸地もまったく見えず、遙か彼方の水平線まで海が広がっているのです。まるで海の上を走っているかのように見えます。
ちょうどここは東京湾の一番奥に当たり、房総半島や三浦半島などの陸地に遮られることなく外の太平洋までまっすぐ開けて見えるポイントです。特に朝と夕方は素晴らしく、静かな水面が太陽の光にユラユラ輝いて、水平線のかなたまで光がつながって見えます。東京駅からたった20分程度なのにこんな素晴らしい光景が見られるのです。
こんな絶景を京葉線の沿線の人は毎日通勤で見ているとは、たとえ満員電車でもさぞかしリフレッシュとやる気に満ちることでしょう。
23区の隣で旅情を楽しもう！シュールな田舎の穴場スポット
常磐線下りで金町駅を出て江戸川を渡ると千葉県松戸市に入ります。ここで進行方向右側を見てみましょう。ほんの一瞬ですが、驚異的な光景が広がるのです。
それは地平線の彼方まで広がる畑です。数十秒前まで大東京のマンションやビル街の中を走っていたのに、急に遠くに来たような旅情を感じる田舎の車窓に早変わり。また少し南側を走る成田へ向かう北総線にも乗ってみましょう。いかにもな下町の中を走り、江戸川を渡ると急に広大な畑の中に突入するのです。
この場所は矢切地区といい、23区の隣にありながらありえないくらいの田畑が広がるスポットです。あたりの家も農家の集落といった感じであり、北関東や東北地方にそっくりの風景が広がっています。一方川向こうの東京側は延々とビルやマンションがギュウギュウひしめき、スカイツリーもすぐ近くに見えているというシュールな光景です。
都心ではビルの屋上で農業体験などもありますが、実は電車で20分も走ればこんな本物の大農業地帯に出くわすのです。都心で日々のビジネスに疲れたら、ほんのちょっと時間を取ってこの矢切地区にやってきて、あたかも遠くへ旅にきたような思いに浸るのも良いかもしれません。
にぎやかな駅前に堂々と出る幽霊・西千葉駅の心霊スポット
総武線の各駅停車で千葉駅の一つ手前に西千葉駅という駅があります。学生が多く、いつも賑やかな駅ですが、この駅前のロータリー全体は恐ろしい心霊スポットとして知られています。
西千葉駅を出ると、駅前ロータリーの片隅に松の木が密集した場所があります。その中には西千葉稲荷という小さな社があり、ここを中心にして心霊現象が巻き起こっているのです。夜中に松の木から人魂が大量に湧き出たとか、江戸時代の着物を着た幽霊がロータリーのタクシーの上に座っているとか、駅前のコンビニで昼間から生首が飛び回ったなどの話が絶えません。
この西千葉駅はもともと処刑場だった場所で、西千葉稲荷はその処刑場の罪人の霊を慰めるために建てられたものだそうです。昔は広い境内を持つ大きな稲荷神社だったそうですが、駅前ロータリーを造るために取り壊して小さくし、境内もほとんど失ったとこのこと。またその工事の時に人骨が大量に出たという話もあります。
こうした経緯で賑やかな駅前にも関わらず堂々と怨霊がうごめく心霊スポットとなってしまったのです。
千葉はマイナーだけど小さな宝石のような見どころがいっぱい
千葉といえばディズニーランド、幕張メッセ、成田空港など、素晴らしい有名なスポットを次々と思い浮かべることが出来ます。しかし千葉の魅力はそれだけではありません。それらの有名スポットの隙間に、しかも非常にアクセスがいい場所に、千葉に住む人だけが知っている穴場スポットが多数ちりばめられているのが千葉の魅力です。
気合いを入れて有名スポットへ行くだけではなく、ちょっとした気分転換をしたいときに、そういったキラリと小さな宝石のように輝く千葉のスポットへ行ってみるのはどうでしょうか。
